ゴキブリの卵をどこに産むか探して駆除することも大切ですがそれ以上に重要なのはそもそも「卵を産ませない」「産みたいと思わせない」環境を家の中に作り上げることです。ゴキブリが産卵場所として選ぶ条件は「暗い」「狭い」「暖かい」「湿気がある」「餌が近い」という五つの要素が揃った場所でありこれらを一つでも多く排除することが予防への近道となります。まず最初に取り組むべきは「隙間埋め」であり彼らが好む数ミリから一センチ程度の隙間を徹底的に塞ぐことです。キッチンのシンク下にある配管の通し穴や壁と床の境界にある巾木の剥がれなどは隙間埋めパテやコーキング剤を使って埋めてしまいましょう。これにより物理的に侵入できなくするだけでなく彼らが安心して卵を産める「隠れ家」を消滅させることができます。次に重要なのが「湿気対策」です。ゴキブリの卵は乾燥に弱いため湿気が多い場所を好みます。シンクの下や洗面台の下は除湿剤を置いたり定期的に扉を開けて換気したりすることで湿度を下げ彼らにとって居心地の悪い環境を作ることが大切です。また「餌の遮断」も欠かせません。油汚れや生ゴミの匂いはゴキブリを誘引する最大の要因であり餌が豊富な場所の近くに巣を作る習性があるためキッチンの清掃は産卵予防の基本中の基本です。特にコンロ周りの油ハネや排水溝のヌメリを放置しないことが重要です。さらに彼らが好む段ボールや古新聞、雑誌の束などは吸湿性が高く保温性もあるため格好の産卵床となります。これらを溜め込まずこまめに処分することで産卵場所を提供しないようにしましょう。ベランダや庭に置かれた植木鉢の下も要注意で適度な湿り気があるためクロゴキブリが卵を産む場所として人気があります。植木鉢を直置きせずスタンドを使って地面から離したり定期的に動かして下を掃除したりすることで産卵を防ぐことができます。そして最後に定期的な「配置換え」も効果的です。ずっと動かしていない家具や家電の裏は彼らにとっての聖域となりがちですが定期的に動かして掃除機をかけることで空気が入れ替わり光が当たるため彼らはそこを危険な場所と認識して寄り付かなくなります。ゴキブリとの戦いは殺虫剤を撒くだけの局地戦ではなく家全体の環境をコントロールする総力戦であり彼らが卵を産む隙を与えない清潔で乾燥した整理整頓された家こそが最強の防壁となるのです。