家の中で小さいゴキブリを見かけたとき多くの人が抱く疑問は「これは子供なのかそれともこういう種類の小さいゴキブリなのか」という点に尽きますがこの判断を正しく行うことはその後の駆除対策を決定する上で極めて重要です。日本国内の一般家庭で遭遇する「小さいゴキブリ」の正体は大きく分けて二つの可能性があり一つは大型のクロゴキブリの幼虫もう一つは成虫でも小さいままのチャバネゴキブリです。まずクロゴキブリの幼虫についてですが彼らは生まれた直後は白い色をしておりその後すぐに黒や濃い茶色に変色しますが特徴的なのは背中に白い一本の線や縞模様が入っていることです。体長は数ミリから一センチ程度と非常に小さいですが動きはすでにゴキブリ特有の敏捷さを持っており長い触角を振り回して活動します。この白い縞模様がある個体を見かけた場合はそれが巨大なクロゴキブリの子供であることを意味しており近くに卵鞘(卵の入ったカプセル)がありそこから数十匹の兄弟が同時に孵化している可能性が極めて高いという緊急事態を示唆しています。一方チャバネゴキブリは成虫になっても体長が一センチから一・五センチ程度にしかならない小型種ですが彼らの特徴は全体的に薄い茶色(黄褐色)をしており胸部に二本の黒い縦線が入っていることです。クロゴキブリの幼虫が黒っぽいのに対しチャバネゴキブリは明らかに茶色が強く見た目の印象が異なります。チャバネゴキブリは本来は飲食店やビルなどの暖房設備が整った場所に多い種類ですが近年では一般家庭でも持ち込みによって繁殖するケースが増えており寒さに弱い反面繁殖スピードが異常に速いという厄介な性質を持っています。もし見かけた小さいゴキブリが黒くて白い縞があれば「外から侵入した成虫が産んだ子供」であり茶色くて二本の黒い線があれば「家の中に定着して爆発的に増えようとしているチャバネゴキブリ」であると判断することができます。どちらの場合も楽観視はできませんがチャバネゴキブリの場合は巣が家財道具の中や電化製品の内部に形成されている可能性が高くより専門的で徹底的な駆除が必要となります。また稀なケースとして野外性のゴキブリが迷い込んだだけの可能性もありますが素人が形だけで判断するのは難しいためまずは最悪のケースを想定して対策を講じるのが賢明です。小さいからといって油断して放置すれば数ヶ月後には成虫になったクロゴキブリが飛び回るかあるいは数千匹に増殖したチャバネゴキブリに家を占拠されるかという悪夢が待っていますので発見次第即座に種類を特定し適切な薬剤と罠を設置することが平穏な生活を守るための第一歩となるのです。
小さいゴキブリを見分けるための種類と特徴の完全ガイド