ゴキブリ駆除において敵を知ることは勝利への第一歩ですが一般家庭で見られるゴキブリには大きく分けてクロゴキブリとチャバネゴキブリの二種類が存在しそれぞれ生態や好む環境が異なるため対策も使い分ける必要があります。多くの人が赤いゴキブリと呼ぶものの正体はこのどちらかに関連しており正しい知識を持つことで無駄のない駆除が可能になります。まずクロゴキブリですがこれは一般家庭で最もよく見られる種類で成虫は体長30ミリから40ミリほどになり黒光りする大きな体が特徴ですが彼らの幼虫時代は赤褐色をしておりこれが赤いゴキブリと誤認される主な原因です。クロゴキブリは屋外と屋内を行き来する半屋外性の習性を持ち下水道やゴミ捨て場など不潔な場所から家の中に侵入してくることが多いですが比較的寒さには強く冬場でも暖かい場所であれば越冬することが可能です。一方チャバネゴキブリは成虫でも体長10ミリから15ミリ程度と小型でその名の通り薄い茶色(黄褐色)をしており背中(胸部)に二本の黒い線があるのが特徴です。彼らは完全な屋内性のゴキブリであり寒さに極端に弱いため一般の木造住宅よりは一年中暖房が効いている飲食店やビルや病院などの大型施設で爆発的に繁殖することが多いですが最近では高気密高断熱の一般住宅でも見られるようになっています。チャバネゴキブリの恐ろしさはその繁殖スピードにあり卵が入った鞘(卵鞘)を孵化直前までメスがお尻にくっつけて持ち運ぶため卵が薬剤や乾燥から守られやすく一度定着すると駆除が非常に困難になります。赤いゴキブリを目撃した際それが大型で動きが素早ければクロゴキブリの幼虫である可能性が高く外部からの侵入経路を塞ぐことや待ち伏せ型の殺虫剤が有効ですがもしそれが小型で薄茶色をしており動きがカサカサと細かい場合はチャバネゴキブリの成虫である可能性が高くこの場合はすでに室内で大量繁殖している危険性があるため毒餌剤を大量に設置するか専門業者に依頼するレベルの対策が必要になることもあります。またクロゴキブリの幼虫には白い縞模様があることが多いのに対しチャバネゴキブリにはそのような模様はなく一貫して薄茶色であることも見分けるポイントの一つです。どちらの種類にせよ彼らは水と餌と隠れ場所があればどこでも繁殖しますが特にチャバネゴキブリは電化製品の内部やダンボールの隙間などわずかなスペースでも巣を作るため注意が必要です。自分が見た赤いゴキブリがどちらの種類なのかを正しく判別することは適切な薬剤を選定し効果的な場所に設置するために不可欠なプロセスであり敵の正体を見誤ったまま闇雲に殺虫剤を撒いても根本的な解決には至らないことを肝に銘じておくべきです。
クロゴキブリとチャバネゴキブリの違い