バルサンなどのくん煙剤を使用する際の説明書には必ず「食器や衣類はあらかじめ新聞紙やビニールシートで覆うか部屋の外に出してください」と書かれていますが準備不足やうっかりミスでこれらをむき出しのまま放置して霧タイプを作動させてしまったという失敗は誰にでも起こり得るものです。使用後に部屋に戻ってその光景を見たとき「このお皿はもう使えないのか」「この服は全部捨てなければならないのか」と不安に駆られるかもしれませんが適切な洗い方と処理を行えば過度に恐れる必要はありません。まず食器や調理器具についてですが霧タイプの薬剤が付着してしまった場合でも基本的には食器用洗剤を使って普段通りに水洗いすれば問題なく使用することができます。殺虫成分の多くは哺乳類に対しての毒性は比較的低く設定されていますがそれでも化学物質であることに変わりはないため念入りに洗うに越したことはありません。スポンジでしっかりと泡立てて洗い流水で十分にすすぐことで表面についた薬剤はきれいに洗い流されます。口に直接触れる箸やスプーン、コップなどは特に気をつけて洗うようにし心配であれば煮沸消毒を行えばさらに安心です。次に衣類や寝具などの布製品についてですがこれらも薬剤の粒子を吸着している可能性があるためそのまま着用したり使用したりすることは肌荒れやアレルギーの原因となるリスクがあります。対応としてはまず掃除機をかけて表面のホコリと共に薬剤を吸い取りその後洗濯機で通常通りの洗濯を行うのがベストです。一度洗ってしまえば水溶性の成分も油性の成分も洗剤と一緒に流れ落ちるため清潔な状態に戻ります。洗濯が難しいコートやスーツ、あるいは大きなぬいぐるみなどに関しては天気の良い日にベランダなどで数時間天日干しをして風に当てることで薬剤の成分を揮発させたりはたき落としたりすることができます。また布団や枕カバーなどは肌に長時間触れるものなのでカバーを取り外して洗濯し中身の布団本体には掃除機を念入りにかけるか布団乾燥機を使用してダニ対策も兼ねたケアを行うと良いでしょう。もし部屋に出しっ放しにしていた歯ブラシや化粧品、開封済みの食品など口や肌に直接触れるもので洗うことができないものに関しては残念ですが健康面のリスクを考慮して廃棄し買い直すのが最も安全な選択です。「もったいない」という気持ちもわかりますが微量とはいえ殺虫剤を体内に取り込む可能性を残しておくことは精神衛生上も良くありません。バルサン使用後の「洗い」の作業は量が多いと大変ですがこれを機に食器棚の整理やクローゼットの断捨離を行う良い機会だと前向きに捉え一つ一つ丁寧に洗ってリセットすることで害虫のいない清潔で安心な暮らしを手に入れることができるのです。
食器や衣類はどうする霧タイプ使用後の洗い方